水族栄養学実験2012

造粒機で餌を麺のように打ち出しています。
  本年度も水族栄養学研究室担当の実験が始まりました。前半は、実際にもじゃこを育てます!自分達で栄養成分を考えて、餌の設計を行い、成長を競っています。今年は、授業となるべくリンクさせて「タンパク質の節約効果」を意識した飼料を作って貰いました。
もじゃこに麻酔をかけています。麻酔がかかった後に魚の体重を量ります
 学術的に難しいことを考えることはさておき、それよりも私個人は魚に実際に触れて、育ててみることに重きを置いています。卒業後に魚の加工業や魚の販売に関わる職業に就く学生が多いので、この経験を活かせてもらえたらなあと思います。というのは、魚をあまり知らずに水産関係や魚を扱う飲食業で働いている人達を見て、驚いたり悲しくなった経験からこのような試みをしています。やっぱり魚や養殖の仕組みをきちんと知って貰わないと、生産者の善し悪しも分からないと思うし、消費者への良い商品の提供も難しいと思います。卒業生が関係ある職についたら少しずつこの状態を変えることができるかなと期待しています。小さな取組ですが、継続することで良い影響があればと思い続けています。

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