魚の飼育

 研究室での魚の飼育についてです。

魚は生き物なので、餌をあげたり、水槽の掃除をしたり、適性な飼育密度になるように管理することが必要です。

この飼育が当研究室の根幹にあります。

じゃあ、毎日、魚の世話をしなければいけないのか?

答えは、時にはNO、時にはYES?かもしれません。場合によって異なるので、それを下記に説明します。

1. ストック魚の飼育(通年)

こちらはこれから実験に使用する予定の魚、実験に使って後は食べて処分する魚になります。

餌やり、日曜日は休みです。土曜日も誰か餌やりに行くなら、ついでに餌やりといった感じになります。ただ、年末に大きい魚を食べたい!と考える学生がいる際には、自発的に土曜日にも餌やりをしているような気がします。(強要はしていません。)

2. 個人の飼育試験の魚(特定の期間)

こちらは、個人の研究用に飼育している魚になります。餌の試験の場合、週6日給餌が基本となっているので、土曜日の給餌はほぼ義務となってしまいます。これも用事がある場合には、学生や私が交替しますし、どうしてもやりたくない場合には、私が対応してきました。

飼育試験の期間は、初期体重の3倍になることが一つの目安となっています。なので、小さい時(数g)から開始すれば、4~6週で試験を終える事ができます。

もう少し大きい魚(100gくらい)だと、12週間くらいになると思います。

この個人の飼育試験くらいは、「自分で餌やりをして欲しい」と考えています。その間、体調管理等を含めて規則正しい生活を送ることが求められます。動物の飼育には、まず自分の生活を見直すことが必要になることも多いです。

3. 稚魚導入や病魚発生の時

稚魚を購入し、飼育施設に搬入した際には、突然死等も起こりうるため、1〜2週は毎日チェックをすることになります。最近は遠隔カメラと自動給餌機で日曜は休めるようになりました。

病気発生時には土日昼夜の観念は消して貰っています。投薬や病魚の回収など、迅速に対応しなければならないからです。ただ、これもすべての魚を人工種苗(沖だし前)にしたら、ほぼ病気はなくなったので、緊急なできごとは随分と減りました。昨年度はモジャコの入手に苦労し、寄生虫が出てしまいましたが。


といったことで、根詰めて飼育をするのは自分の研究の時がメイン。その他はゆるめの飼育となっています。ただ、心と頭には常に飼育のことがあります。

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