海洋を考える(12月9日)の質問への回答


今回は製品開発の難しさに対するコメントが多かったです。
人間はピンチになると、誰でも卑しく・醜くなってしまう可能性があります。
そうならないようにどこまで耐えられるのか?が人間として度量の大きさかもしれません。
社会に出ると、上司や上の機関から「成果」を強く求められる事があります。
そういった際に、身近にあるものを真似してしまうということも起こるでしょう。
それと、商売の世界はいろいろです。
人が利益のために争う訳ですから、醜い出来事も起きがちです。
でも、そういったことを乗り越えないと、ゴールにはたどり着けないのが世の中です。

皆さんの父兄はそういった社会の中で働き、皆さんの学費や生活費を捻出しています。
帰省した際には感謝の気持ちを伝えても良いのかもしれません。

皆さんは私の時代と比べると、理不尽なことも少なく大学生になっているように思います。
それは素晴らしいことでもありますが、ある一面では打たれ弱さにも繋がっているように思います。
徐々にいろんなストレスへの対応を学んで下さい。
なにかを成し遂げるには、強いメンタルと丈夫な体、そして高い能力が必要です。
さらに人とのコミュニケーションが不可欠です。
結局、成功というものは、あきらめず成功するまでやった人が勝ち取れるモノなのだと思います。

下記、質問への回答です。
l  エサとなる天然魚の減少に対してなにか対策をしていないのか?
こちらは国によって対策が異なっています。魚粉の主たる生産国であるペルーでは、原料となるアンチョビの資源量を評価し、資源量に応じた漁獲量を設けています。ただ、発展途上国などではそこまで規制されておらず、問題となっています。現在、IUUIllegal, Unreported and Unregulated)「違法・無報告・無規制」漁業が問題となっており、これの対策が進められています。
魚類の養殖でもエサの原料を天然魚に依存する割合を減らすことが試みられています。サステイナブル認証の1つであるASCは、これに関して厳しい基準を設け、養殖魚生産における大豆粕や魚や動物の加工残渣の飼料への利用を促しています。日本ではブリASC認証があり、数社が認証を取得しています。

l  どうして養殖のサケには寄生虫がいないのか?
寄生虫の感染は、エサとしてその卵等を取り込むことで起きることが多いです。養殖魚の場合、配合飼料で育てますので、感染する経路を断つことができ、結果として寄生虫がいなくなります。薬で処理しているからだ!というのを聞くことがあるかもしれませんが、その影響はあまりないかと思います。

l  フルーツ魚等の開発について
詳しくは私のホームページを見て下さい!

l  香りが移るのは魚だけか?
かぼすやみかんの皮を牛にあげると、牛乳に柑橘の香りがつくそうです。
卵は実は生きていて呼吸をしているので、アロマオイルを呼吸で吸わせると、香りが付きます。

l  エサに野菜などは利用されていないのか?
マリーゴールド:抗酸化剤
サクラの花:色素
ハーブ類:身質向上・抗病性アップなどがあります。
鹿屋は薔薇で有名なので、薔薇エキスをエサに入れて育てた「薔薇カンパチ」というブランドがあります。
それと、カンパチロウという踊れる半魚人のキャラも有名です。

l  東北地方の養殖魚はないのか?
日本の養殖対象種は暖かい海の魚がメインです。なので、西日本中心になります。
現在、サーモン養殖が増えてきていますので、今後は東北地方の養殖魚も増えると思います。

l  すだちをつかった徳島のブランド魚を!
すでに商品化され、今、くら寿司さんで食べられると思います。
この質問に限らず、皆さんスマホをもっているのに、何にも調べないのだな〜という質問が多かったです。折角、お金を払ってPCやスマホを使っているのに、それを利用しないなんてもったいない。もっと勉強しないと、これからの格差社会で貧困側に陥ります。

l  サーモンのフルーツ魚
これも調べればいくつか出てくるはずです。レモン・みかんを利用したものがあります。

サバですとYouTubeでへんな魚おじさんが取り上げています。

コメントに調べて見ます!というコメントが多いけど、本当?っていつも疑っています。

最後に通販サイト
プレミアムDHAブリ:名古屋・岐阜のスーパーなど。
あたたハマチto(と)レモン:大竹市、広島市の一部の飲食店など。


コメント