たぶん仕事収め





本日、毎年恒例のブリ〆をしました。
ユズ果汁を使ってユズブリとして仕上げています。

今回は全部で90匹くらいしめました。
そろそろ研究予算も少なくなってきたので、エサ代を減らす目的もあります。
大きい魚は4 kgをこえていました。
でも水槽が原因なのか、魚の問題なのか、飼い方の問題かはわかりませんが、それなりに小さい魚が混じります。
もう少しバラツキがないように育てたいところです。
まるまる太って美味しそうな魚は半分くらいでした。
魚を並べると厚みで善し悪しがなんとなくわかります。
厚みのある魚がたいてい美味しいです。
頭でっかちなのはいまいちですね。

5匹ほどさばいてみましたが、
きちんと柚子の香りがしました。

学生達は自分でしめた魚をもって、帰省です。

県内に住む研究室OBにも声がけしたところ、
3人も有給休暇をとって遊び(ブリ〆)に来てくれました。

年明けには魚の感想を教えてくれることと思います。

今年も無事に終えることができました。
関係の皆様、今年もご支援ありがとうございました。


いつまでこんなことを続けられるかなと思いながら10年続けられています。
皆様に還元できるように、研究と人材育成をがんばります。

追記
以前は包丁で1匹1匹、魚をしめていましたが、
女子学生が多かったこと、非力な学生が増えたこと、
そして安全性とスピードの面から、
〆機を導入しました(写真)。

東町漁協で採用していたものを紹介して頂き、購入しました。
他の所にも紹介すると、手(包丁)でしめた方が早い、
要らないという意見を貰うのですが、
いざ導入してみると便利で疲れない、失敗がないとの意見を貰います。

日本の魚類養殖は世界で唯一生産量を減少させています。
養殖の現場を見て回ると、
漁獲漁業の流れが残っており、
人が管理する養殖漁業として生産管理への理解・対応が遅れているような気がします。
なかなか古い体制を変えられない様です。
日本の人口は減りますし、生産コストは増加の傾向なので効率化は必須です。
また、新規参入者を希望するのであれば、安全化と簡易化は必要でしょう。
現状を見直し、必要な設備・技術を導入、改善が不可欠なはずです。
内部の人間ができれば一番良いのですが、それはなかなか難しそうです。
なので、若手を育てるしかないなと思いつつ、
変わらない現場・人を見ているとあきらめの気持ちもだんだん増えてきている近頃です。


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