東町でお勉強。

鰤王の販促車です。反対側は鯛王になっています。
 20日から22日まで修士1年の高橋君を連れて東町漁協に行ってきました。彼には東町漁協との共同研究で出たサンプルの分析をお願いしていたので、その結果がどのように役立つのかという事と養殖の現場を知ってもらえる良い機会と考えました。昨年からは様々な機関や企業からサポートが得られるようになり、人材育成として学生を外に連れ出せるようになりました。おかげさまで博士課程の学生には海外での学会へ、養殖業界への就職を希望する学生には養殖企業へと連れて行くことができました。こうすることで自分が研究することの意味を知ってもらったり、さらには学生に水産業界へ就職するチャンスを与えることができたらと思っています。
 高橋君は魚粉代替の研究を行っていますが、魚粉代替飼料への現場の声を聞いて考えることがあったと思います。私たちの研究分野は応用科学です。とくに飼料学は現場に直結している研究分野でもあり、時には現場からの要求を受け、考えがいつの間にかそちらに向きすぎてしまうこともあります。現場のニーズに応えることは重要ですが、ニーズに応えているだけでは新たな考えは生まれません。応用科学をするためには、基礎的な研究が不可欠です。大学が担う一番大きな役目は、この基礎科学と思っています。しかしながら、自分達が研究を行う最終的な目標(養殖漁業への貢献)を見失わずに研究をすることも重要です。普段からそのことを伝えているつもりですが、現場からのニーズ、大学への要望を生産者等から直に聞くことは深田が指導するよりも学生の胸に届くと思います。
 東町では、周年出荷の苦労や餌の規格の話、いろいろと勉強をさせて頂きました。高橋君にも良い勉強になったと思います。この3日間、お世話になった方々、本当にありがとうございました。(深田) 

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