皮と果汁はちがいます!

 柚子を利用したブリには2タイプあります。一つは高知県で生産されている「ユズ皮」を用いたもの。もう一つは鹿児島県東町漁協で生産している「ユズ果汁」を用いたもの。ともに高知県産のユズを用いているのは同じですが、製品のコンセプトは大きく違います。両方とも深田の研究成果を実用化しているものですが、今後は呼び方の交通整理が必要かもしれません。とりあえずこのブログでは「高知モデル」と「柚子鰤王」として呼ぶことにします。
詳しくはこちら→http://www.cc.kochiu.ac.jp/~fukaharu/FishNutritionKochiUniversity/yuzuburi.html

【高知モデル】
高知県宿毛湾で生産。柚子の原料としては絞った後の柚子皮を使用。飼料へ柚子皮を添加することによって、魚嫌いの人が指摘する臭いの除去を一番の目的としています。それと処分に困っている柚子皮の利用も目的です。こちらはCREST事業の実証試験で、高知大学、高知県漁業指導所や漁協、宿毛の水産会社で取り組んでおります。
【柚子鰤王】
鹿児島県東町漁協 岩本水産で生産。柚子の原料としては主に果汁を使用。柚子皮と同様に臭い除去も目的ですが、こちらは柚子の香りを身にのせることが一番の目的。こちらがオリジナル(元祖)になります。またきれいな色合いが長く続きます。こちらは生産者、販売者、私で取り組んでおります。

生産場所も扱っている業者もことなります。柚子鰤王を扱ってみたい方は私が取り次ぎすることも可能ですので、研究室のホームページやこのブログのコメント欄をご利用ください。

ややこしい話ですみません。


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