柑味鮎

山口県で生産されている柑味鮎です。研究室全員、柚子ブリ・柚子真鯛以外の柑橘魚を食べるのは初めてとなります。


以下はY本君の感想です。

食べれば柑橘類の香りが口いっぱいに広がる・・・という噂の柑味鮎を本日試食しました。この鮎は山口大学農学部と椹野川(ふしのがわ)漁業協同組合(山口県山口市)の共同開発により誕生した養殖鮎で、山口県の特産であるミカンなどの柑橘類の皮から抽出した成分を添加した飼料をあたえて育てたそうです。すでに商品化されており、山口県出身であるY本が帰省のお土産として持って帰りました。研究室皆で塩焼きにして食べてみたところ、少し口にしただけで、濃厚な柑橘類の風味が口いっぱいに広がりました。頭から内臓まで余すとこなくおいしくいただきましたが、どの部位にも柑橘類の風味を強く感じました。みかんの風味が強く、川魚特有の臭みや鮎のすいかの香りはほとんどしませんでした。(ここまで)



感想をもらって、柚子鰤王の時にもブリ本来の味がしないとの意見を貰ったことを思い出しました。鮎は香魚というくらい香りが大事なイメージがあり、そのイメージとは違う柑橘の香りが付くのはどうかなあと思っていたのですが、ミカンがしっかりと香っておいしいかったです。好みの問題かなと思いました。また、凍結保存が可能なのも良いですね。養殖魚として天然魚の味を模範とするのも1つの方法、養殖魚ならではの味を作るのも1つの方法と思っています。今回食してみて、香る魚を作る技術は養殖において一般的になりつつあることも感じました。こうした取組が消費者に評価されると嬉しいです。柚子だけだとなかなか普及しなかった香る魚もいろんな方々の取組で少しずつ広がりを見せている様に思います。魚の消費が増えることを期待します。

コメント