高校生の科学者体験




 今年の研究室への科学者体験に2名の希望者がありました。どのような内容にするかは迷いましたが、高校生にとってもせっかくの機会と思い、通常の研究室での実験を手伝って貰う形で体験してもらいました。初日は実際に魚に触れてみて、2日目はPCRを用いた実験をしてもらいました。限られた時間でしたが、できるだけのことをやってみました。高校生にとっては、次から次へと実験をしたので少々ハードだったかもしれません。良い経験になっていれば嬉しいです。




 こういった試みは、オープンキャンパスと同様に大事な試みと最近は感じています。私が大学で水産学部を受験した際(もう20年以上前ですが)、同級生や親類からは漁師になるのかと?聞かれてばかりでした。もちろん漁業者になる選択もありましたが、魚について研究することで漁業に貢献するという道を私は選びました。学部の名前だけで研究内容や就職先のイメージが決まってしまうという現実は今でも変わらないようなので、こうして少しずつでも高校生に農学部や水産系でも遺伝子などの研究もあることや、ホルモンの研究もあること、そしてそれらの成果を産業に役立てる(もしくは役立ててもらう)ことを目的として研究を行っていることを知って貰えたら嬉しいです。

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