ヒラメの放流

放流したヒラメです。背中の黄色いものが標識になります。
 本日、ヒラメの放流を行いました。今年で契約の最終年度を迎えたので、ヒラメの放流事業はこれで最後になると思います。黄色い標識がついたヒラメを見つけた際には香南市まで連絡をいただけると助かります。
 上の写真は、放流したヒラメのなかでも大きい個体のものです。通常の放流では、もっと小さい個体を放すことが多いです。なぜなら、大きくするまでのエサ代、魚病発生や死亡のリスク、飼育するスペースなど様々な点で問題があるからです。しかしながら栄養研では、過去の報告書や論文を参考に、ヒラメ資源の増加に適したサイズまで大きくしています。このくらいの大きさになれば外敵による捕食のリスクも随分と下げることができます。

 こうやって漁業資源の増加や養殖漁業の発展のために働いているわけですが、それは食料を調達するという目的のためです。魚を食べてくれる人が減りつつある現在では、魚を食べて貰う努力も必要な気がします。回転寿司などで、養殖サーモンはあんなに人気があるのに、なぜ養殖ブリやタイはあまり手に取って貰えないのか。まだまだできることはありそうです。

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