切実なお話(施設の紹介:共同利用者またはスポンサーの募集)


容量30トンの水槽です。
 こういった話をブログに書いて良いのだろうかと考えましたが、そろそろ形振り構わず行動を起こさないといけない時期になりましたので、思い切って書いてみます。
 現在、高知大学農学部は香南市よりヒラメの養殖施設を10カ年契約でお借りしています。諸事情があり、高知大学が10000匹のヒラメ・マダイ放流をすることで、施設のほとんどの運営費は香南市側で負担くださっています。その契約が平成24年度で終わりになります。以降も大学側で運営資金を調達すれば、継続して利用できるようになるはずですが、その資金が問題です。現在は皆様もご存じのように、市の財政も大学の財政も厳しく、このような施設を維持するのは難しくなっています。私たち利用者が得ている研究費だけでは、なかなか運営をするのは難しいです(申請等を行って資金を得るように努力はしています)。もし、ブログ等をごらんになった企業等の方で、本施設を大学と共同利用することに興味があるようでしたら検討いただきたくブログにアップした次第です。

本施設が有する設備は以下の通りです。
揚水ポンプ 5台 (1台は水中、4台は陸上、それぞれ毎分900L程度揚水できます。通常は水中1台と陸上2台で稼働しています。)
井戸(海水) 3つ
エアブロア 2台
水槽 30トン容水槽 x 18 基。この水槽の中にFRP製の200-2,000t容水槽を設置して実験は行っています)
自家発電機(停電時には自動で作動し、電源を供給します。)
冷凍庫 (マイナス20度)

供給される海水は地下海水です。そのため、病気は持ち込まなければほとんど発生しません。安定して魚の飼育をできます。非常に良い施設です。こうした環境があったことで、これまでコンスタントに飼育試験をすることができました。学生達への教育の場でもあったので、小規模になってもできるだけ利用できるように資金調達をがんばりたいと思います。継続利用が不可能になった際には、海産魚と飼料の研究から撤退する覚悟です。(深田)
2012年度追記
どうにか研究費を獲得することができ、あと2年くらいは細々とながら施設を利用できそうです。サポート下さった皆様、ありがとうございました。次の研究申請でも研究費を獲得できるようにがんばります。本当は少しでも良いので大学からのサポートがほしいところです。

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