もじゃこの搬入

ブリの稚魚(もじゃこ)です。
 昨日、今年度の試験に使うもじゃこ1200匹を搬入しました。もじゃことはブリの稚魚のことです。ヒラメやマダイの多くの養殖魚は、人間によって採卵された種苗(人工種苗)が用いられています。一方で、ブリやカンパチの養殖では、ほとんどが天然種苗を用いられています。もじゃこの搬入に際しては、数年前から水族病理学研究室と同じ種苗を購入しています。病理学研究室でPCR等を用いて疾病の原因となるバクテリアやウイルスの有無を確認していただいているので、最近では大きな斃死は起きていません。天然種苗では毎年魚の性質が少しずつ違うので、この時期は緊張して飼育をする必要があります。現在、飼育施設にはもじゃこだけでなくヒラメの稚魚もいますので、この時期のほとんどの労力は魚の世話に費やすことになってしまいます。ブリは約2年で6Kgになることを考えるとブリはやはり養殖に向いている魚だと改めて感じます。ブリ養殖を持続的に行えるように、餌や生産コストの問題解決に今年度も取り組みます。

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