柚子鯛王

　ちょっとフライング気味ですが、柚子ぶりに続くブランド魚第2弾です。最近では、魚価が低迷しておりブランド化しても、それがなかなか価格に反映されません。今年度の柚子鰤王の販売は、天然ブリが豊漁のこともあり、苦戦中です。それでも生産者の方々は、おいしい魚を作ることに取り組んでいます。そこで私（深田）もなるべく低コストで養殖魚の価値を上げる試みをはじめました（本試験は藤原拓教授が代表を務めるCREST事業で行われています）。今回の対象魚はマダイです。マダイは日焼けをすると色が黒くなってしまうため、右側の写真の様に遮光ネットをして飼育します。餌に柚子を入れることで身質や味、魚の成長がどのように変わるのかを試験しています。試食もしてきましたが、もうほんのり柚子の香りがして、肉に甘みというか旨みが出ていました。1ヶ月後の試験終了後にどこまで身質が変わるのか楽しみです。販売にむけて、いろいろな検討・評価を大学の水槽試験と平行して行う予定です。うまくいけば資源の有効活用と身質の向上が同時にできることになります！お楽しみに。