もじゃこはやっぱりイイ


 昨日、栄養研にもじゃこが入荷しました。今年は10gくらいの魚で、結構まるまるとしています。1日も早く水槽の環境に慣れてもらって、すくすくと育って欲しいです。もじゃこ搬入日は栄養研にとって特別な日です。人工種苗の魚であれば(タイなど)、秋種苗、春種苗とあり、ある程度シーズンを通して種苗を購入することができます。しかし、もじゃこは天然採捕(一部人工種苗も始まっています)のため、飼育に失敗してしまうと次の年まで待たねばなりません。つまり年度内はもじゃこを使った研究ができなくなります。そういった点で緊張度は高くなります。今日から、朝晩の餌やりや魚のチェックが始まりました。魚の飼育にとって必要なのは、毎日きちんと世話をすることにつきます。世話をする人間も自分の体調管理が必要になってきます。そいうった点で、魚の飼育を本格的に行う栄養研は学生から敬遠されてしまうこともあります。(その分、学ぶことはたくさんあると思うのだけど)。
 もじゃこは、タイやヒラメに比べると餌やりの時間も短く、手間がかかりません。それから個人主義のヒラメと違い、団体行動(群れを作る)を得意とします。気がつけば、餌をあげている時にさえ共食いを行う、マダイやヒラメとは大きくちがいます。もじゃこはよっぽどの事が無い限り、けんかもしませんし、共食いもしません。そんな理由で栄養研の学生はやっぱりもじゃこがイイとなるわけです。

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